Azure App Service でカスタムエラーページ機能がパブリックプレビューで利用出来るようになりました
いわさです。
先日のアップデートで Azure App Service でカスタムエラーページが設定出来るようになりました。
アプリケーション側に手を入れてカスタムエラーページを設定しなくても Azure のインフラレイヤーでカスタムエラーページ挟んでくれます。
うわー、これ前に使いたかったやつーって思ったいたので触ってみました。
構成メニューから静的なエラー HTML ファイルをアップロードするだけ
構成メニューに「Error pages (preview)」というメニューが追加されています。
こちらからカスタムエラーページの設定が可能です。
しかし設定画面が非活性になっています。
よく見ると次のようにプランに関する警告が。
本機能を使うためにはプランがプレミアム以上である必要があるようです。
ちなみに Linux と Windows どちらでも利用可能です。
今回は検証のためにプランを Premium P1 にスケールアップしました。
スケールアップ完了後、先程まで非活性だった機能が操作出来るようになっています。
本日時点ではエラーステータスコードごとにカスタムエラーページを構成出来るようになっていて、対応しているのは 403, 502, 503 の 3 つです。
Edit ボタンを押すと、次のようなカスタムエラーページを追加する UI が表示されます。
どうやらポータル上から直接コンテンツを入力する形ではなくて、静的な HTML ファイルをアップロードする必要があるようです。
画面に記述されていますが、拡張子は.html
で、ファイルサイズの上限は 10 KB とのこと。
ここでは最低限のシンプルな静的 HTML ファイルをアップロードしてみました。
アップロードすると設定画面上のステータスが Configured に変化しました。アップロードされていない 503 は Not configured のままです。
カスタムエラーページを表示してみる
App Service のネットワークメニューからアクセス制限を設定し、403 エラーを発生させてみます。
先程アップロードしたカスタムエラーページが表示されました。
リダイレクトではなくて、アプリのエラーレスポンスを見て内部 LB がカスタムエラーページをそのままレスポンスしているような感じですね。
構成済みのカスタムエラーページを削除してみます。
App Service デフォルトの 403 エラーページが表示されるようになりました。
さいごに
本日は Azure App Service でカスタムエラーページ機能がパブリックプレビューで利用出来るようになったので設定方法などを確認してみました。
プレミアムプラン以上である必要はありますが、手軽にカスタムエラーページを設定したり入れ替えたり出来るのは良いですね。
個人的にはスタンダードあたりから使えると嬉しいですが。
使ってて思ったのはステータスコードをカスタマイズしたいとか、インラインでカスタムエラーページ書きたいという要望もありそうです。
いずれにせよパブリックプレビュー中なので利用してフィードバックしましょう。